スター誕生はもうすぐ!

スター誕生の台本が出来上がって一週間ほどが経ちました。

70年代ってのは時代の転換期。
戦後の高度成長期も終盤。
敗戦から立ち直った日本人がやっと自信を取り戻した時代です。

日本の戦後を支えた一つにテレビがありました。
街頭に人が集まり一つのテレビを見てプロレスに熱狂する。
働くこと、生きる事に精一杯だった日本人が唯一すべてを忘却して興じたものです。

家に一台ずつテレビが来ると、
一家団欒の一つのアイテムとして、家庭の中心に存在しました。
また、そのテレビを買ってきた父親という存在も家庭の中で大きいものでした。

テレビというアイテムは誰でも楽しめる。そして夢を見せてくれる。
今までに見たことのないものが目の前で繰り広げられるということは、
その世界を目指す人も多くなったんだろうと想像できます。

そのテレビの流れと同じようにラジオの存在がありました。
ラジオは言葉と音楽。音だけを伝え、想像力をかきたてるもの。
戦前からラジオの影響力は大きかったのだと思います。

戦後、欧米の音楽が入ってきます。
日本にはない特有のリズム、楽器。
戦後の日本に多大な影響を与えました。

その音楽が高度成長期終盤からテレビにどんどん映るようになります。
日本的な欧米。

全く歴史のない世界に沢山の人が夢を求めました。
テレビも爆発的に普及し、生まれる利益も桁違い。
まさにゴールドラッシュだったはずです。

そんな中に生まれた「スター誕生」という番組もまた、
沢山の人の夢を呑み込んで消えていった番組です。

今回の「スター誕生」というミュージカルは、
基本的にはフィクションです。

そして、僕が演じる「松沼泰世」という役ももちろん架空の人物です。
ただ、この役がこの「スター誕生」という世界を最も表しているような気がします。
作曲家としては才能があるかどうかは怪しいもんです。
でも、業界で最大のタブーを背景に、
上手にのし上がってきたのでしょう。

その結末もまさにゴールドラッシュに夢を見た人そのもでした。

まさかそうなるとは・・・。
この「松沼泰世」の結末が最も70年代のテレビ業界を如実に表しているかもしれません。

そんなことを思わずにはいられない哀愁漂う公演になると思います。

あとは踊りが踊れるか・・・。

なんと★組はチケットが4日の夜以外はキャンセル待ちになったそうです。
4日お暇の方、是非!!
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作曲のパートナー中井義一役の小林遼介君と

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